すみれ4

 私のブログは女装の写真をアップしているが、すみれとだけで年齢も仕事も書いていない。小説はすでに5作目でファンタジーに変えたのでまだ真ん中くらいだ。楓は常にベストテンに入っていて漫画を載せていて合間にエッチな画像を上げている。この前はTバックのお尻を上げていたが、アナルが半分出ていたのですぐに消された。
 今日は8時半に天王寺の改札で父と会い阿部地下で初めて二人で居酒屋に入る。父は前よりさらに痩せて無精ひげを生やしている。大きな鞄を椅子の上に置いている。
「新潟から?」
「妹の主人が研究所を首になって二人でお好み屋を始めた。それで2千万を出してあいつも一緒に始めた。私は邪魔になったので大阪に帰ってきた」
「離婚?」
「別居だな」
「で親父どうする?」
「仕事が決まるまで泊めてくれんか?」
 困ったな。同じ部屋にいると女装は出来ない。それに嫌な夢を何度も見たことがある。
「しばらくこの近くのホテルに泊まっていてくれ。布団やいろいろ揃えたら連絡する」
 大学の時私の部屋に目が覚めると父が座っていたことが何度かあった。その日から父に抱かれている自分を夢見るようになった。
 ビールを二人で2本空けて父をビジネスホテルに連れて行って2万を握らせた。恐らくお金は母の握られているはずだ。
『かえで助けてくれ』



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すみれ3

 今日は昼を抜いて1時までに夕方の両替を残して仕事を完了させて自転車であの病院まで走る。ネットで調べて見たが40分で到着する。それでも約束の2時に10分遅れた。自転車を止めて銀行鞄を持ってはいる。待合室にかえでが座っている。
「へえ、男姿もいいよ」
「いや」
 照れて横に座る。15分ほどしてかえでが呼ばれる。昔の病院の臭いがする。鞄を抱えて1時間待つ。
「どうだった?」
「前回の検査では少し悪くなっている」
「店を辞めたら?」
「ダメ。エッチがなければ生きていけない。死ぬまで男の人と話を続ける」
「仕方ないな」
 自転車を押してかえでと歩く。
「橙の電車が見えるわ」
 この商店街は母と歩いた。
「歩いて帰るけど銀行の仕事は大丈夫?」
「ああ、両替えだけにしている」
「お母さんは?」
「しばらくおばあちゃんのスナックを継いでいたけど、私が18歳の時に3人目の男と家出したわ。おばあちゃんはスナックを閉めて老人ホームに入っている。もう私のこと覚えてないよ」
 かえではそのまま店に入る。心の中で手を振って花街の中をゆっくり自転車で走る。ブレーキをかけて原付を見る。銀行の名が入っている。万年平さんが暖簾からちょうど出てくる。どう見ても集金してきた表情ではない。



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すみれ2

 10時15分前に約束の動物園の入り口に来る。家族連れが並んでいる。外に出る時は出来るだけ薄化粧にしている。それは通天閣にはあまりにもおかまが多い。おかまと見られたくないのだ。普通の女の子でいたい。椅子に掛けていると頭に麦藁帽子が被される。
「似あっているわ」
「ありがとう」
 女同士になって腕を組む。
「ひろし君がこんなに可愛くなるのって」
「かえでの開発力よ」
 3時間も腕を組んで歩く。私が少し背が高くかえでは痩せているが胸はつんと立っている。ホルモン注射で素足でスカートが履けるようになった。
「昼私のマンションでどう?」
 通天閣の中を通り過ぎて商店街を歩く。それから裏通りに入って新しいマンションに入る。7階建てで私の部屋より広い。
「ここから私の部屋が見えるよ」
「なんだそんなところにいた?」
 用意していたカレーを皿に入れてビールを抜く。私が我慢できないでかえでのスカートに手を入れる。スカートを上げるともう反り立ってパンツからはみ出ている。かえでが口に含んでそれから迎え入れる。時間を気にせず1時間も続ける。それから一緒に風呂に入って洗いっこする。
「ここでしたの初めて!レディースマンションだし、隣の部屋はレズで夜中凄いのよ」
 私は持ってきたピンクの帽子を壁にピンでとめた。
「ひろし君私を見送ってくれる?」
「見送る?」
「もう限界のようなの?今度病院に行く」
「付いていくよ」



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すみれ1

 携帯に頻繁にかえでのメールが入ってくる。だが今の給料では月に1度が精一杯だ。
「先輩何かいいことあった?」
 昼を同期の静江と取ることが多くなった。夜の誘いと日曜日の誘いを断るためだ。
「いや、昔の友達と会ったのさ」
 静江は嫌いではない。妹のような存在だ。今は女性としてはかえでしか見えていない。
『今度の日曜日動物園に行かない?その後ホテルに行こうよ』
 今かえでは起きたのだろう。昨夜は1時にお休みのメールが来た。最後の客が出て行ったのだろう。
『店に行かないと?』
『そんなお金使っちゃダメ!女装で来てね。すみれの帽子お揃いで買ったよ。10時入口でね』
 メールの最後にかえでのTバック姿の写真がついている。
「友達?」
 静江が覗き込むのを慌てて隠す。
「女の子?」
「いや、大学の同窓生の男だよ」
 昼を済ませると私から銀行に戻る。机の上に静江が並べてくれている両替の袋を5袋詰め込む。
「おい、焼肉屋に行ったら融資書類を貰って来い」
 後ろから貸し付け主任が声をかける。この支店では営業は融資をしない。5人の営業と集金係が年配の人が1人いる。この集金係とは滅多に話をしない。もう50歳を超えているのか原付で遠いところを回っている。
「おいこの前飛田を走ってたな?」
 それだけ言うと万年平さんが私の自転車を追い抜いていく。





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再会の時10

 私の記憶に鮮明に残っている。かえでには膣とアナルの間に黒子があるのだ。
「かえで?」
「私は楓よ」
「ちがう。ひろしだよ」
「ひろし君?」
「入れるよ」
 昔は少し窮屈だったが今は滑り込むように入る。でもぎゅうと締め付けれ来る。
「わー!ひろし君だ」
 今の私は30分でも持つようになっている。かえでが体を押し上げるように振動する。昔のように精液を放つとぴくぴくと震える。かえでは私のものを抜くと口で拭き取ってくれる。
「これはひろし君だけ」
「いつ退院をした?」
「高校になった時また母が離婚してお金が払えなくなって強引に退院した」
「病気は?」
「1か月に一度通院をしている。話はまた外でしようよ」
 そう言うなり濃厚なキッスをする。
「また立ってるわ。入れる?シャワーなしなら後10分できるよ」
 今度はかえではお尻を突き出す。今度は5分も持たない。
「ほらもうツルツル」
 鬘を取るとまったく毛がない。かえでは私の口紅を引いて化粧を手伝ってくれる。
「お金はいいよ」
「仕事だよ。次食事をおもってくれれば?」
「メールを送る」







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プロフィール

yumebito86869

Author:yumebito86869
もう記憶の中で小さくなってしまているが、
小さい頃病院で隔離されていた時期があった。
その時隣部屋にかえでと言う毛糸の帽子を被った少女がいた。
童貞を失ったのもかえでだ。
何もかもう失った時、私はすみれとして彼女と再会した。
また短い時間だったが私の中で一生光り輝いている。

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