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明日の夢6

 あの日の映像と写真が完成して送られてきた。かえではすでにブログですみれと撮影をしたと報告している。そのさわりの部分を今朝アップした。そこでモニュメントを発売すると宣言した。
「発禁になるのじゃ?」
「もちろん映像は修正をするわ。恥かしい?」
「いや」
「すでに彼らに同時に作ってもらっているのよ。私が死んでも生き続けるよ。今日は遅くなる?」
「夜に父を交えて母と話をする」
 これは困った顔で父が伝えてきたのだ。妹に子供ができたので金を作れと言うことだ。
「会社から金を出してもいいのよ」
「いや、妹に出すならどぶに捨てる」
 8時に銀行を出てマンションに行く。部屋の模様替えをしたのか依然の雰囲気がなくなっている。母の横に座っている父は別人のようだ。こういう結婚もあるのだ。
「いくら出す?」
 頭から出す話だ。
「ひろしも生活は厳しいのだよ。ここもひろしのマンションなんだ」
「だったらどこに住んでいるの?」
「友達のところに居候している」
「店は倒産するし子供ができるし大変なのよ。兄として応援する気はないの?」
 もう我慢の限界に来ている。急に立ち上がると、
「妹の応援はしない」
と部屋を飛び出した。
 戻るとかえでがビールを用意していて黙って勧めてくれる。







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テーマ : ファンタジー小説 -- ジャンル : 小説・文学

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yumebito86869

Author:yumebito86869
もう記憶の中で小さくなってしまているが、
小さい頃病院で隔離されていた時期があった。
その時隣部屋にかえでと言う毛糸の帽子を被った少女がいた。
童貞を失ったのもかえでだ。
何もかもう失った時、私はすみれとして彼女と再会した。
また短い時間だったが私の中で一生光り輝いている。

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