別れの時2

 かえでにノートパソコンが届いた。それから夢中で秘密基地に行く回数も減った。その代わり私はかえでのベットに張り付いている。それ以外は教科書を勉強している。かえでが母のように最近は口うるさく言うのだ。姉さんの相手だった医師が時々教えてくれているようだ。
「どうこの絵?」
「そんなにうまくかけるんだ?」
「ブログを書くのも教えてもらっている」
「ブログ?」
「日記みたいなものよ」
「先生とは?」
「何言っているの」
 かえでは笑っている。私は最近気になって秘密基地を見張っている。二人で入らないかと思っている。これが嫉妬と言うものか。
「空いている時間はひろし君がワードの勉強したら」
と画面を用意してくれる。
「母ね、あの男の子供出来たようよ。それに付け込んでノートパソコンをねだったの。でもね、母は別れると思う」
「どうして?」
「男運が悪いの。今の男もチンピラよ。私のお父さんはやくざだったのよ。籍も入れてないうちに刑務所に入ったわ」
「お母さんは何をしているの?」
「小さなスナックの代理ママよ。ひろし君のお母さんは?」
「洋裁の小さな教室をしているよ」










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別れの時1

 交換絵物語も3冊目に入った。かえでは最近恐ろしいほど綺麗になった。体の中から輝くものがある。
「私はもう医師から告げられた寿命は過ぎている。蝉みたいに最後まで鳴いて死んでいくの」
と言うかえでは嫌いだ。
 今日は母が秋物を持って病院に来た。私は母の顔を見ると慌てて鞄から交換絵物語を抜き出してベットの下に隠す。恥ずかしいものを見られるような気持ちだ。母が写真を出して、
「妹が絵画展の大賞を取ってローマに送られた作品よ」
と自慢げに見せる。地中のさつまいもを大胆なタッチで描いている。もう兄など忘れたようだ。一度もだ訪ねてきたことがない。
「兄ちゃんはいつまでたっても橙の電車ばかりね」
 かえでが入口に先ほどから立っている。
「それと6年までに学校に戻れなかったら中学に上がれないと言われた」
 それを念を押して帰っていった。
「綺麗なお母さんね?」
「そうかな」
「でも妹を可愛がっているみたいね?でもひろし君勉強しないと中学に上がれないよ」
「かえでは?」
「小学に一度も行かなかったのにもう卒業よ。留年になるみたい。でも私は今だけが大切なの。それで母にノートパソコンをねだっているの」
「どれでどうするの?」
「パソコンで絵を描くの。ひろし君も貸してあげるから小説を書いたら」







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秘密基地8

 今日は約束して秘密基地に入った。かえではピン子の帽子を被っている。すぐに目を閉じろと言われてベットに横になる。30分も経ったのだろうかうとうとしているとかえでの声がした。
「どう?」
 人形のようなかえでが現れた。姉さんの化粧をしたのだ。
「綺麗だよ」
 そう言い終わらないうちにするすると服を脱いでしまった。小さなオッパイが少し膨らんでいる。
「抱きかかえて?」
「別人みたいだよ」
「私も自分で見とれちゃうわ」
 すでに私はかえでの裸を見ると立つようになってしまっている。
「今回は出るのを気にしないで最後まで入れて。薬を飲んだから心配いらない」
「痛くない?」
「ひろし君の小さいから大丈夫よ。入れたり出したりするの」
 うー!夢精の時と同じだ。彼女のものがピタピタと音を立てている。彼女に手に急に力が入って苦しいほど抱き絞めてくる。
「出るよ」
「出していいよ」
 急にかえでがぴくぴくと震えだす。
「どうしあたの?」
「いい。いいのよ。こんなにいいのならもう少し生きていたい」










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秘密基地7

 私は最近は交換絵物語を下着を入れている鞄に入れるようにしている。もう他人には見せられない絵が描かれている。私は出来るだけかえでを迎えに行かず非常階段に行くようになっている。かえでとあの日からそれでも3回入っている。毎回かえでには週刊誌で読んだことを試しているようだ。
「ひろし君は私が嫌い?」
「そんなことはないよ」
「だったら秘密基地をなぜ避けるの?」
「このままじゃみんな変な目で見るのじゃ?」
 確かに医者も看護婦もあの部屋の意味を知っている。それに患者も時々出入りしている。
「でも誰もばらさなよ。みんな知らんふりしている。姉さんは何度も外でドアが開くのを待っていた看護婦に会ったって」
 でも黙って絵を描いている私を見て私の画用紙に青色の電車を描いた。
「これは私の電車よ。ひろし君の電車と今すれ違っている。でも今を逃したらもう2度と会えなくなるのよ」
「ここは環状線だからまた会える」
 これは母の受け売りだ。まだ一度も一周したことはない。
「ひろし君は治ってここを出る日が来る。きっと私は出る時は死んだときだけよ。私って友達ができない子なんだ。ひろし君の他にまた友達ができることってないように思う」
「でも子供ができるよ」
「心配しないでいいの。姉さんから薬ももらっているし、明日は貰った化粧を持っていく」
と言って私もパジャマのズボンのポケットに手を入れる。しっかりと私のものを握っている。
「出るまでは私を忘れないで」





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秘密基地6

 車椅子が要らなくなってかえではスカートを履くようになった。あの姉さんはずっとスカートをはいていた。今日は朝は非常階段に出てこなかった。私が昼食を食べて部屋に迎えに行く。今日は久しぶりのピンクの帽子だ。ベットで交換絵物語を渡したら腕を引っ張って部屋を出る。
「どこへ行く?」
「黙って!」
 きょろきょろとナースステーションを見ている。急に手を引っ張ると秘密基地に引っ張り込む。それからすぐに鍵を回す。やはりかえでの顔はひきつっていて目が震えている。
「あ!」
 かえでの手が私のパシャマとパンツを降ろしている。指で皮をむいている。それから柔らかく撫でる。
「大きくなった。気持ちいい?」
「うん」
「まだ出したら駄目よ」
 今度はスカートをまくった。パンツも履いてない。
「見て、ここも毛が抜けちゃってつるつるよ」
 母のは毛が生えてまったく見えない。
「指入れていいよ。うんそう気持ちがいい。わーやっぱり本の書いているように大きくなった」
 私のものが上を向いてぴくぴくしている。かえでが口に含む。その瞬間ぴゅーと出た。
「まだ出しちゃ」
 ドアがノックされた。だがそれ以上は叩かない。
「15分後に出てという合図。姉さんが言ってたわ」
「ごめんだよ」
「いいの、まだ死ねないからね」







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プロフィール

yumebito86869

Author:yumebito86869
もう記憶の中で小さくなってしまているが、
小さい頃病院で隔離されていた時期があった。
その時隣部屋にかえでと言う毛糸の帽子を被った少女がいた。
童貞を失ったのもかえでだ。
何もかもう失った時、私はすみれとして彼女と再会した。
また短い時間だったが私の中で一生光り輝いている。

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